アニメーションスタジオ
CWFでの仕事、社員の声
アニメーション制作の各工程を担う部署であり、さまざまなプロフェッショナル職があります。キャラクターを描く「原画・動画」、背景を彩る「美術背景」、「3DCG」や「撮影」など、多くのスタッフが日々協力し合いながら、作品を制作しています。
原画
Key Animator
アニメ制作のはじめの一歩となるレイアウトを、絵コンテやキャラクター設定を元に構成したり、キャラクターに芝居をさせるため、動きのポイントとなる絵を描きます。キャラクターが魅力的な芝居になるよう情熱はもちろんですが、芯の強さとあくなき向上心が必要になります。
原画 Kさん
入社から3年半動画を担当後、原画試験を受けて原画担当になりました。原画の面白さは、キャラクターの表情や動きで、観客に見せたいところをどう表現すれば伝わるか考えるところにあります。CWFは作画から撮影までアニメ制作の一連のフローが整っているので、アニメができていく流れが見えるのがいい環境だと思います。ベテランアニメーターも多く、毎日新しいことを学べています。
動画&動画検査
In-betweener & In-between Checker
動画は、原画を元に、その間の動きを補完する絵(中割り)を描きます。設定や原画の魅力を損なう事なく、一枚一枚のクオリティにばらつきが無いよう絵を均一な線で揃える技術が必要です。またCWFでは、鉛筆と紙で描くアナログ作画の他、液タブでのデジタル作画にも挑戦しています。
動画検査は、描き終えた動画をチェックし、動きが監督・演出の意図通りになっているかを確かめる大事な仕事です。
動画 Kさん
一連の芝居の動きを考えて絵を入れていく動画の作業は難しい工程ですが、同時に楽しくやりがいもあり、担当したカットがきれいに動いていた時はとても嬉しくなります。CWFの現場は部署の壁がなく、皆で技術を高めあい良い作品を作っていこうという空気に溢れているので、今後もいろいろな作品の動画を経験して、技術をもっと高めていきたいです。
美術背景
Background Artist
新海誠監督作品をはじめ、心に残る美しい背景が作中に多く登場するのがCWF作品の特徴です。CWFでは、綿密なロケハンを行い、Photoshopを用いたデジタル作業で美術背景を生み出しています。
美術背景 Mさん
美大を卒業後、『君の名は。』の制作のタイミングで入社しました。Photoshopで絵を描くことが主な業務ですが、打ち合わせに参加したりロケハンに出たりと、業務は多岐に渡ります。たくさんの人で作り上げる一つの作品は、一人で作るものとは違う可能性や楽しみをもっています。今後は応えられるレベルを上げていくとともに、自分の画力をより一層磨いていきたいと考えています。
仕上&色指定
Colorlist & Painter/Checker
データ化された動画に、指定された色を塗っていきます。その枚数は1日当たり80枚に及ぶこともあります。 色指定検査は、そのシーンの細部の色を決めて仕上スタッフに作業の指示を出します。また、ペイントデータに色の間違いや抜けがないかを1枚ずつチェックします。
3DCG
3D CG Designer
3DCGは、乗り物や群衆、エフェクトなど、作画では膨大な手間や時間のかかる部分を補佐することにより、アニメーション表現の幅を大きく広げています。CWFでは3ds Maxを用いて、背景やキャラクターアニメーションと合わせ、2Dの世界に馴染む3DCGの新しい見せ方や使い方を、追及しています。
3DCG Uさん
CGレイアウトで作画を助けたり、美術背景を3Dと合わせて動かしたりと、2Dアニメの補佐的な役割を主な仕事としています。なので他部署との連携が多いですね。所属部署だけでなく、他部署の人とも気軽にコミュニケーションが取れる環境があるので、のびのびと仕事に打ち込めます。頻繁に開かれる飲み会も、コミュニケーションに役立っているのかも。3DCGが映像の中で自分の計算通りにバシッと決まったときは快感ですね。そして、初号(完成試写会)の上映が終わり、館内のライトがついた瞬間は、もう「感動」の一言。作品制作に関わった人だけが味わえる特権です! もちろん作品完成後の飲み会も(笑)!
撮影
Composer
キャラクターのセル、美術背景、3DCGといった、全ての素材を組み合わせ、カメラワークやエフェクトなどの処理を足し映像を仕上げる役割を担います。CWF作品の特徴である幻想的な光の処理なども、このセクションで加えられます。素材の魅力を最大限に引き出し、監督の目指す映像の仕上がりになるよう、ベストな表現を探っています。