株式会社コミックス・ウェーブ・フィルム（以下「CWF」）は、アニメーションの美術背景のトップブランド企業である株式会社美峰との間で、美峰の経営改善に向けた資本提携ならびに経営参画に合意し、美峰による第三者割当増資を引き受けたことをお知らせいたします。

■本件資本提携を決定した背景

美峰は、1993年の設立以来30年にわたり、たしかな技術と経験に裏打ちされた職人的な筆致によって、数多くの人気アニメーションの美術背景・美術設定を支えてきました。その実力により日本最高峰の美術会社として業界を牽引してきましたが、近年はコロナウイルス禍等、現場スケジュールの停滞を起因とする経営難に直面。その見直しを図る中で、他社との資本提携を主とした抜本的な経営改革が必要と判断し、2023年にCWFへ経営参画の声掛けをするに至りました。
CWFとしては、美峰という会社が築き上げた職人技術が途絶えてしまうことは、アニメーション制作現場の、ひいては日本が世界に誇るアニメーションの未来の損失につながると考え、今回の声掛けに応じることといたしました。

■資本提携の経過と今後について

CWFは、本年2月に一部株式譲渡をもって美峰の経営に参画。さらに、5月に第三者割当増資を引き受け、美峰への資本注入を行いました。
美峰は今回の資本提携を契機として、次世代への事業承継を図るため2月28日付で野村 正信氏が新社長に、吉原 俊一郎氏が新副社長に就任いたしました。
これまで美峰の美術監督として現場を支えてきた両氏が経営陣となることで、現場目線の社風を継承します。また、前社長で創業者の平城 徳浩氏は両氏を支えるために取締役ファウンダーとなり、CWF代表取締役会長の川口 典孝が非常勤取締役として経営陣に加わりました。
今後、両社は制作現場においても相乗的な協力体制を敷くことで、世界により一層の感動を届けるためのクリエイティビティを開拓していきます。